このようなお悩みの方は要注意
- 数ヶ月の間お腹の調子が悪い、または痛い
- 数ヶ月間経っても下痢または便秘(便通異常)が治らない
- 便の形が悪く(硬すぎる・柔らかすぎる)、その状態が長く続いている
- 排便後は腹痛が一時的に落ち着く
- 排便の回数が安定しない
このような症状でお悩みの方は、過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)の可能性が高いです。 過敏性腸症候群は腹痛や便秘・下痢、おなかの張りなどの症状により、患者さまの生活の質を大きく低下させてしまう疾患です。症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
過敏性腸症候群(IBS)とは
過敏性腸症候群の原因はいまだはっきりと解明されていませんが、ストレスや生活習慣の乱れなどが一因で引き起こされると言われています。有病率は10%~15%の割合で、誰でもなり得る疾患です。 過敏性腸症候群は腸の機能的な疾患のため、腫瘍や炎症などの症状が見られないことが特徴の一つです。
過敏性腸症候群の原因は未だはっきりと分かっていませんが、精神的な要素がトリガーになることもあります。 ストレスや不安を抱えて続けてしまうと、腸は自律神経やホルモンの乱れによって蠕動運動がスムーズにできなくなります。さらに、腸が知覚過敏の状態になり、痛みを感じやすくなってしまうことも知られています。 そこから便秘や下痢といった便通異常や腹部の張り・不快感、腹痛を引き起こしやすくなってしまいます。
こういった状態が起きている疾患を過敏性腸症候群といいます。 ちなみに、細菌やウイルスによって引き起こされる感染性胃腸炎を発症したあとは、過敏性腸症候群の発症リスクが高くなる傾向にあるといわれています。
診断
過敏性腸症候群は、腸の機能異常によって、下痢や便秘などの便通異常とともに腹痛を伴います。 しかし、大腸がんなどのがん疾患や、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患などの器質的疾患も、過敏性腸症候群と似たような症状はみられます。
そのため、過敏性腸症候群とがん疾患・炎症性腸疾患を見分けるために、大腸カメラ検査(時にはエコー検査)を実施していき、症状を特定することはとても重要です。 当院では、年齢や症状、原因になり得る生活状況を踏まえて過敏性腸症候群の疑いがある場合でも、器質的疾患のケースがないかを確かめるために、大腸カメラ検査の実施をお勧めしております(当院では苦痛を極力減らせるよう、鎮静剤を使った大腸カメラ検査も実施しております)。
経験豊富な消化器内視鏡専門医・指導医が在籍しておりますので、ご安心ください。
治療
過敏性腸症候群と診断した場合、食事指導や生活習慣の改善を行います。対処法ですが、「暴飲暴食を避ける」「決められた時間帯に、栄養バランスのある食事を摂る」「脂っこい食事を控える」「減酒または禁酒をする」「ストレスを溜めずに発散させる」「適度な睡眠時間や休養をとる」などを心がけて改善していきましょう。
そして、患者さまがお悩みの過敏性腸症候群のタイプ(過敏性腸症候群は下痢型・便秘型・混合型・分類不能型に分けられます)に合わせていきながら、便の形(硬便か軟便か)や腹痛、お腹の張りなどの症状も考慮していき、患者さまに合わせた薬を処方していきます。
ストレスや不安など、精神的要素が原因の過敏性腸症候群でも、それに応じた治療を行なっていきます。しかし、これらの治療を行っても症状の改善が難しいと判断した場合は、心理的要因の改善に繋がる治療法を心がけ、抗不安薬といった精神薬の処方で治療していきま
過敏性腸症候群(IBS)なら
うちやま南加瀬クリニック内科・内視鏡内科へ
当院では過敏性腸症候群の疑いのある方、過敏性腸症候群を改善させたい方に対して、「治療」と、「改善へのアドバイス」などを行っております。 消化器疾患について熟知している専門医が、診察から治療まで行っていきます。
過敏性腸症候群は放置してしまうと症状が慢性化してしまい、悪化する可能性もあります。どんなささいなお悩みも解決していきますので、ぜひご相談ください。