内科とは
風邪、インフルエンザ、肺炎、骨粗鬆症、花粉症といった一般内科の領域を幅広く診療します。たばこを止められない方には禁煙外来をご案内します。また、喘息、咳喘息、慢性閉塞性肺疾患といった呼吸器疾患、バセドウ病や橋本病といった内分泌疾患、不整脈、狭心症といった循環器疾患の初期対応や病状が安定した際の継続治療もおこないます。
健診で指摘された異常に対する精密検査や定期的な検査にも、院内の検査設備あるいは近隣の検査機関、病院とも連携し対応します。
主な病気
風邪
風邪とは、様々な原因により、のどの痛み、熱、鼻水、鼻づまり、咳、痰などの症状がでる、急性の病気です。原因のほとんどがウイルスですが細菌、真菌、マイコプラズマ、クラミジアなども原因となることもあります。
ウイルス性の風邪では特効薬はなく、安静、保温、保湿、栄養・水分の補給などの一般療法に加え、解熱鎮痛剤、咳止め、痰止め、鼻炎止めを使用して対症療法をおこないます。細菌二次感染に対しては抗菌薬を投与することもあります。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスによる感染症です。通常の風邪に比べ症状が強く、大流行し、重症化することもあることから、風邪症候群のなかでも区別されています。典型的な症状は突然の熱とともに頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状が出現し、続いて、鼻汁、のどの痛み、咳などが出現します。
潜伏期間は1日から3日です。迅速診断キットにより確定診断がつけられます。現在、抗インフルエンザウイルス薬として複数の抗ウイルス薬が使用可能です。
肺炎
風邪は鼻やのどが感染して炎症をおこすのに対して、肺炎は肺の中の細胞におこった急性の炎症で、熱、咳、痰などの症状がでます。また、息苦しさを感じたり、呼吸が速くなったり、呼吸困難になることもあります。通常は感染により生じることが多く、抗生剤で治療を開始しますが、重症化することもあります。
骨粗鬆症
加齢によって骨の強度が低下し、骨折しやすくなる骨の病気です。女性に多い病気で、特に産後や閉経後の女性がなりやすいといわれています。つまずいて転んだ拍子に手や肘をついたり、くしゃみをしたりなどのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。
喘息
気管支の粘膜に慢性的な炎症がおき、むくんで気道が過敏になり、痰などの分泌物が増え、咳、ゼーゼーという喘鳴や呼吸困難がおこります。喘息の治療は発作がおこらないように日頃から薬を使用し、発作時には発作を抑える薬を使用します。
咳喘息
咳だけがおこり、喘鳴や呼吸困難がない病気です。咳がでだすとなかなか止まりません。通常の咳止めは効果が期待できず、気管支喘息と同様の治療をおこないます。無治療では30%が気管支喘息に移行してしまうため、その前に治療をおこなうことが重要です。
慢性閉塞性肺疾患
以前、「肺気腫」と「慢性気管支炎」と言われていた病気をあわせた総称です。タバコや受動喫煙(周りのひとのタバコ)が原因なることが多く、有害物質が長時間にわたって肺を刺激することで気管支に炎症をおこし、咳、痰、息切れがしたり、呼吸がしにくくなる病気です。
禁煙外来
タバコは長期間吸い続けると各種臓器(肺、心臓、胃、肝臓などの全身臓器)や組織に障害をおこし、いろいろな病気を引きおこします。特にがん、呼吸器病や心筋梗塞などのリスクとなります。タバコを吸いたくなくなる治療薬を用いた禁煙外来が保険診療できるようになりました。ご希望の方はご相談ください。
甲状腺機能異常症
甲状腺は喉仏のすぐ下にある器官で、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)と、甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症(主に橋本病)があります。
バセドウ病では過剰な発汗、暑がり、手の震え、動悸、食欲増加、体重減少などの症状が、橋本病では寒がり、便秘、体重増加、むくみ、関節痛、物忘れがひどいなどの症状が出現します。
不整脈
心拍が不整な病態で無症状のものから、動悸、めまい、失神、胸部違和感、息切れ、胸痛など症状がでるものや、致命的となるものまであります。また病気によるものや生理的なもの、疲れ、ストレス、加齢などが原因で出現するものもあります。心電図などをおこない、診断し治療方針を検討します。
狭心症、心筋梗塞
心臓に酸素や栄養をおくる血管に十分な血液が流れなくなると、胸の痛みや胸部圧迫感が出現する狭心症になります。狭心痛は首や肩、背中、あごや奥歯の痛みを感じたり、息苦しさや胃もたれのように感じたりするひともいます。長時間血液の流れが途絶えると心臓の筋肉が壊死してしまい、心筋梗塞をおこします。緊急性があることが多いので、大きな病院へご紹介、あるいは搬送をします。
花粉症
スギ、ブタクサやヒノキなどの花粉が鼻や目の粘膜を刺激しておこるアレルギーで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどをおこします。内服薬、目薬、点鼻薬や減感作療法(アレルゲン免疫療法)などおこないます。減感作療法をご希望の方は対象医療機関をご紹介します。
健康診断や人間ドックで以下の異常を指摘された方
上記疾患のほか、尿潜血陽性、尿蛋白陽性、胸部レントゲン異常、胃透視検査(バリウム検査)異常、便潜血陽性、肝機能障害、腫瘍マーカー高値、腹部エコー検査結果異常などの指摘を受けた方は、症状がなくてもご相談ください。結果を拝見し、適切な追加検査を行い、病気の早期発見、治療をおこないます。
地域の「かかりつけ医」として
「かかりつけ医」としての診療は、急性・慢性疾患の治療や相談だけではなく、
- どの科を受診すればいいのか分からなくて悩んでいる
- 大した症状は現れていないが、なんだか体調が良くない
- 健康状態が悪くなっていないか心配
といったケースにも、すぐに対応できるよう重視しています。
「かかりつけ医」がいることによって、体質や生活習慣にきちんとマッチした治療・予防ができるようになります。そして、些細な不調にも気づきやすくなるので、早期発見・早期治療ができ、重症化を防ぐことにもつながります。 結果で専門科の受診が必要だと診断された際には、当院と連携している高度医療機関(総合病院)などに紹介して、迅速に適切な診療を受診していただけるようにしています。 近所に「かかりつけ医」があることは、健康を維持するために大事なことです。 当院はこの地域の方の、健康への不安を少しでも和らげる「かかりつけ医」でありたいと思っております。
病気や予防・症状・健康に関してお悩みでしたら、気兼ねなくお声がけください。